今日は一昨日3/5(木)に、お茶の水女子大学の公開シンポジウム「糖鎖が語る生命と病気(がんと老化の鍵を握る体内物質を知ろう)」に糖鎖ショップスタッフ一同で勉強に行ってきましたので、そのお話を。

今年のシンポジウムでは、生命にとって大事な糖鎖の役割と病気の解明(特に癌と老化について注目)をキーワードに医療応用をめざした基楚研究の成果が講演8題により紹介されました。
前半は「糖鎖と癌の関係」について、後半は「糖鎖と老化の関係」についてのお話がありました。
これまで発表されている内容やそれに近いお話が多い中「バクテリアの顔を作り変えて新ワクチンをつくる」の演題で発表があり興味をひかれました。
その発表は、バクテリアの顔つまり細胞壁に様々な分子を導入し、これを利用して病原性細菌を不活化したり、宿主の免疫系を活性化する事で感染を防御する事を可能にする方法についての発表です。
従来行われていた手法では、バクテリアの表面に外来のタンパク質をフュージョン蛋白質として発現させることは可能でしたが、タンパク質以外の物質を発現させることは不可能でした。この新しい方法ではタンパク質以外(ex.細菌やウィルス表面に結合する糖鎖)を発現する事が可能になりました。生きているバクテリアが提原提示によって樹状細胞に取り込まれ、効率良く抗原を伝達し、リンパ球でIGg抗体を作るという事です。
まだまだ、研究途上で、改善の余地はありますが、「バクテリアの顔をつくり変える」事で経口ワクチンなど様々な応用分野が開ける可能性が示唆されました。
久しぶりに開催された糖鎖に関するシンポジウムで、第一線の糖鎖研究の発表に触れて今後の糖鎖研究の可能性の大きさを再認識しました。
参考:過去記事などのご紹介
・癌と糖鎖(糖鎖ショップコンテンツ)
・糖鎖とガンの性質 (糖鎖ブログコンテンツ)
・ノーベル賞ラッシュにビックリ!糖鎖も凄いよ! (糖鎖ブログコンテンツ)
応援よろしくお願い致します


今年のシンポジウムでは、生命にとって大事な糖鎖の役割と病気の解明(特に癌と老化について注目)をキーワードに医療応用をめざした基楚研究の成果が講演8題により紹介されました。
前半は「糖鎖と癌の関係」について、後半は「糖鎖と老化の関係」についてのお話がありました。
これまで発表されている内容やそれに近いお話が多い中「バクテリアの顔を作り変えて新ワクチンをつくる」の演題で発表があり興味をひかれました。
その発表は、バクテリアの顔つまり細胞壁に様々な分子を導入し、これを利用して病原性細菌を不活化したり、宿主の免疫系を活性化する事で感染を防御する事を可能にする方法についての発表です。
従来行われていた手法では、バクテリアの表面に外来のタンパク質をフュージョン蛋白質として発現させることは可能でしたが、タンパク質以外の物質を発現させることは不可能でした。この新しい方法ではタンパク質以外(ex.細菌やウィルス表面に結合する糖鎖)を発現する事が可能になりました。生きているバクテリアが提原提示によって樹状細胞に取り込まれ、効率良く抗原を伝達し、リンパ球でIGg抗体を作るという事です。
まだまだ、研究途上で、改善の余地はありますが、「バクテリアの顔をつくり変える」事で経口ワクチンなど様々な応用分野が開ける可能性が示唆されました。
久しぶりに開催された糖鎖に関するシンポジウムで、第一線の糖鎖研究の発表に触れて今後の糖鎖研究の可能性の大きさを再認識しました。
参考:過去記事などのご紹介
・癌と糖鎖(糖鎖ショップコンテンツ)
・糖鎖とガンの性質 (糖鎖ブログコンテンツ)
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